記憶のかけらたち

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私は、
弛緩したまどろみの中に
漂っている。
 
なんだか、
自由という概念までも
忘れてしまったのではと
思うほど、
私は透明になって、
どこまでも
心地よく
愛という川に
私を流れるにまかせている。
 
愛も自由も、
私自身の中に溶け込んでしまったかのようだ。
 
そして
私は思い出す。
私が
かぐや姫であったことを。
 
記憶のかけらが
蘇る。
今生で
アンズこと梅木良子を生きるかぐや姫、私。
 
これまで、
1000回をも超える人生を
生きてきたかぐや姫、私。
 
まどろみの中で、
忘れていた
かつての記憶のかけらたちが、
時空を超えて
波のように
静かに押し寄せては返す。
 
私は、
そのかけらたちが、
どの1つも大切なものだったと
知った今、
今に生きる歓びを、
その歓びそのものを、
歓びをもって抱きしめる。
 
神が創ったこの地上という、
愛で創った美しすぎる偽りの舞台。
 
私はその舞台に立っていることを、
歓びとするかぐや姫だ。
 
私は、
わたしの中心に向かって
呼びかけよう。
 
「愛よ、私はあなたと一つだ。」と。
 
私は、
愛そのものであるあなたと共に在ることに
命をかけよう。
そのために、
私は命を使うかぐや姫。

 

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