アンズのつぶやき 142 【思い残し】

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【思い残し】
 
先日、
映画館のロビーで買った
お菓子。
 
並んだ透明なケースに入った
沢山の種類の
小さな色とりどりのお菓子達の
ラインナップを目にした時、
私の目は、
宝の山を目にした幼子のように
輝いていたらしい。
(目撃者 夫)
 
母からもらった10円玉を
握り締め、
駄菓子屋さんに走った
幼い頃のビジョンが
蘇った一瞬でもあった。
 
駄菓子屋さんでは、
自由に気に入ったお菓子を
買いはしたものだけれど、
10円玉には10円玉の限界
というものがあった。
 
小遣いに上限があることは、
躾けという意味では、
すこぶるありがたくも
必要なことだったのは
言うまでもない。
が裏には、
私の買いたいだけ買いたい
という欲求を
充分に満たせない、
という側面も
生み出していた。
 
67歳での大人買いで、
私は思いがけず、
幼い頃の駄菓子屋での
思い残しを晴らし、
卒業することができたようだ。
こうした
やりたいのにやらないままにしてあることに気づいたら
生きて、身体のあるうちに
体験済みにしておくといいね。
 
次は、
なんの思い残しを卒業しようかな。

 

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